菱栄設備工業株式会社
菱栄設備工業株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市ふじみ野東1-23-4
設立:1983(昭和58)年7月
事業内容:機械設備工事全般
社内コミュニケーション活性化など “風通しが良く・公正な職場づくり” が成果に。業界に先行した職場環境改善策にも挑戦
いわゆる「2024年問題」に向けた働き方改革として、まずは勤怠管理や既存の業務ソフトウェアの見直しを行った。併せて社内の風通しを良くするため、フラットにコミュニケーションが取れるよう管理職側から積極的に声かけをしつつ、年齢や性別、国籍の別なく「やる気があればどんどん挑戦していってほしい」という思いを伝えるところから始めたそうだ。また、全員がプレイヤーで現場に出ることを基本としてきたこれまでは、敢えて役職者を置いていなかったが、現在は適材適所で役職者を決めてグループごとにある程度権限持たせていく方針に転換した。
自社で現場管理から施工までを一気通貫して行う会社は業界の中では少ないそうで、職人と現場監督の両方を自社で抱えている点が同社の特徴として挙げられる。旧来であれば “水と油” と揶揄されることもあった両者の間を橋渡しする業務遂行上のキーマンとなる要職を配置し、現場の要請や社員のキャリアビジョンを吸い上げることに長けた人材の育成と活躍によって、社内の雰囲気は様変わりしたという。「それぞれの立場・専門性の違いゆえ対立も多い。双方の間に新たに課長を選任したことで各課の交流が増え、建設的な意見交換の場も増えた」と成果を語る。
新卒採用や新人教育にも力を入れ、過去3年間、新卒入社した社員の離職率はゼロ。その評判から入社を決めたという社員もいるという。これまでの研修教育方法を大きく見直し、教わる先輩によって座学や現場で学ぶOJTの内容が異なることがないようプログラムを統一。現場に出るまできちんと新入社員を支える形に変えた。今後も適宜見直しを重ね、より社員の適性や希望を踏まえ、現場で活躍する人材をより多く育てていく構えだ。
さらに外国人実習生を積極的に受け入れる同社は、これまで課題に感じてきた建設業界の実習生の居住環境を改善すべく、新たな社屋に専用の寮を設けた。「年齢や性別、社歴や国籍に関係なく活躍してもらいたい」との願いは、取り組みの一つひとつに反映され、日々改善を重ねながら着実に前進している様子が見て取れる。
今年度からは業界の動きに先んじてフレックスタイム制を導入。代表取締役の澤田氏は「ある程度の裁量を現場に持たせ、時間に縛られずに結果を出す就業スタイルは、職人や建設現場で働く者にはむしろ合っているのではと思う」とのこと。結果が出るのを期待しつつ、まずは1年やってみようという気持ちだと話す。他にも「離職防止のためだけではなく、少しの雑談・仕事のことを離れて話ができる場を提供できたら」と福利厚生の一環で始めた野球観戦は社員から好評で、社内コミュニケーションの活性化を重視する職場づくりに挑戦する想いが言葉の端々に込められていた。
受賞法人ご担当者からのコメント
働き方改革や少子高齢化に伴う人手不足など時代が急速に変わりつつある中で、一つ一つの取組が結果に出てきたことを非常にうれしく思うとともに、改めて働きやすい職場環境の構築に力を入れていきたいと思います。
代表取締役 澤田 達史 様
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