メンタル面や体調管理は、社内の産業医や朝日印刷グループの保健師と連携し、もしメンタル不調者が出た場合は「職場復帰プロセス」を策定。時間単位の有給休暇制度も導入し、治療と仕事の両立をサポートする体制もある。普段から困ったことや、不満や心のもやもやなどを打ち明けられるよう相談窓口を設置し、何でも言い合えるような風通しの良い職場環境を目指しているとのこと。また、障がいを抱える従業員にとって働きやすい環境であることはもちろん、作業監督者を含む全従業員のストレスとならないような環境づくりを大切にしている。そのために、責任が1人に偏って日々のストレスをため込まないよう、できるだけ多くのメンバーで関わる仕組みを作ろうと、定期会議の他にざっくばらんに話せる社内座談会を行っている。「きちんと発信・共有する時間作ることで、全体で最良の手立てを話し合い、解決に向かう形をとるようにしています。障がいについては理解しづらい点も少なくないので、関係機関と連携して、何かあったときにはすぐに頼り、解決につなげられるよう努めています」とも。

　「（特例子会社という）専門的な見地から、働きやすい環境整備や業務上の課題解決に向けた仕組みづくりと常に向き合っていることが、結果としてストレスの少ない職場になっているのかもしれない」との話もあり、障がいの有無に関わらず成長・共生できる同社の取り組みは、他社にとっても職場のストレス軽減につながる多数のヒントが見て取れるのではないだろうか。